風木部

溺愛「風と木の詩」

風と木の詩その48 第七章アニュス・デイ②

さて、カールの下宿に泊めてもらったセルジュですが、酔ってぶっ倒れたので自分が何をしゃべったのかよく覚えていない事がその後判明( ̄□ ̄;)!! 迷惑かけたからカールに謝らなくちゃって、あんたねえ あんな大変な事を打ち明けられたカールはそうとう悩んじ…

風と木の詩その47 第七章アニュス・デイ①

第七章 アニュス・デイ 始まり始まり~ 二人だけの世界を持つようになったセルジュとジルベール。 ジルベールはとても落ち着き、二人は充実した学校生活を送るようになりました。 よかったのお ある日、手紙を渡そうとする上級生をジルベールは突っぱねるので…

風と木の詩その46 第六章陽炎⑱

なんつーか、BLを見慣れた我々から見ると、セルジュのためらう感覚がちょっと違和感。 あんなに何度もキスしてるくせに本番はNGってわからんのお。 さて、カールのいる監督生室にやって来たセルジュです。 痛々しい姿はジルベールとの諍いでひっかかれた傷が…

風と木の詩その45 第六章陽炎⑰

あれから二週間、脱走事件は誰にもバレる事なく、秋は深まっていきました──── セルジュは、カールとパスカルにジルベールの事を相談していましたのよ。 ジルベールを連れ戻しはしたものの、彼の行動に頭を悩ませてると言うのです。 たとえば朝なかなか起きな…

風と木の詩その44 第六章陽炎⑯

ジルベールの叔父貴が婚約したんだって・・・相手はさる子爵家ゆかりの少女らしい・・・ セルジュは食堂でそう小耳に挟み「そんな馬鹿な」と愕然としながら、先ほどクルトから手渡された手紙を思い出し確認してみるのです。 手紙はやはりアンジェリンからで…

風と木の詩その43 第六章陽炎⑮

よう、セルジュ・バトゥールおまえに話があるんだ 部屋替えは月末までお互いよく考えてみよう、とワッツ先生は言ってたけど、ジルベールと同部屋になる事はあくまで拒絶する奴らでした。 セルジュだって、こんな奴らとジルベールがうまくやれるとは思ってい…

風と木の詩その42 第六章陽炎⑭

この二人は一体いつ結ばれるのだろうか。 結ばれる日など永遠に来ないのではないか。 そう思ってしまうほどここまで長かったのお。 けど時間経過で言えば、セルジュがラコンブラード学院に編入して来たのは1880年の11月で現在は1881年の9月、新学期が始まる…