セルジュは森の中へ分け入りやっとジルベールを見つけ出しました。 けれどジルベールは寒い中を薄物一枚羽織っただけの尋常じゃない姿で、まるで風と戯れているような虚ろで儚い様子なのでした。 突然目の前にセルジュが現れ驚いたジルベールは身を翻して逃…
さて、カールの下宿に泊めてもらったセルジュですが、酔ってぶっ倒れたので自分が何をしゃべったのかよく覚えていない事がその後判明( ̄□ ̄;)!! 迷惑かけたからカールに謝らなくちゃって、あんたねえ あんな大変な事を打ち明けられたカールはそうとう悩んじ…
第七章 アニュス・デイ 始まり始まり~ 二人だけの世界を持つようになったセルジュとジルベール。 ジルベールはとても落ち着き、二人は充実した学校生活を送るようになりました。 よかったのお ある日、手紙を渡そうとする上級生をジルベールは突っぱねるので…
なんつーか、BLを見慣れた我々から見ると、セルジュのためらう感覚がちょっと違和感。 あんなに何度もキスしてるくせに本番はNGってわからんのお。 さて、カールのいる監督生室にやって来たセルジュです。 痛々しい姿はジルベールとの諍いでひっかかれた傷が…
あれから二週間、脱走事件は誰にもバレる事なく、秋は深まっていきました──── セルジュは、カールとパスカルにジルベールの事を相談していましたのよ。 ジルベールを連れ戻しはしたものの、彼の行動に頭を悩ませてると言うのです。 たとえば朝なかなか起きな…
ジルベールの叔父貴が婚約したんだって・・・相手はさる子爵家ゆかりの少女らしい・・・ セルジュは食堂でそう小耳に挟み「そんな馬鹿な」と愕然としながら、先ほどクルトから手渡された手紙を思い出し確認してみるのです。 手紙はやはりアンジェリンからで…
よう、セルジュ・バトゥールおまえに話があるんだ 部屋替えは月末までお互いよく考えてみよう、とワッツ先生は言ってたけど、ジルベールと同部屋になる事はあくまで拒絶する奴らでした。 セルジュだって、こんな奴らとジルベールがうまくやれるとは思ってい…