風木部

溺愛「風と木の詩」

2018-10-01から1ヶ月間の記事一覧

風と木の詩その15 第四章 ジルベール③

ジャン・ピエール・ボナール男爵は彫刻家であり、ショタが好きな男色家です。ジルベールがオーギュストに逆らい当主の権限で滞在を許してしまった為に、この危険な男はジルベールに熱中して付きっきりになります。子供を扱うのも上手いのかもしれない。乗馬…

風と木の詩その14 第四章 ジルベール②

1874年、この年ジルベールは7歳になりました。絢爛豪華な海の天使城で、寝たい時寝て起きたい時に起き、衣服もろくに着けず動物のように自堕落に暮らしていました。生まれてから誰にもかえりみられる事のなかったジルベールにとって、初めて出来た家族(と言…

風と木の詩その13 第四章 ジルベール①

作者の過去のインタビューなど読みますと、連載当初ジルベールは読者から嫌われてしまったらしいですな。わがまま過ぎるとか、自由奔放過ぎるとか言われて。なんかわかるわ。風と木の詩はセルジュを主人公に据えてますが、作者が心底描きたかったキャラクタ…

風と木の詩その12 第三章 SANCTUS聖なるかな④

19世紀末のフランス。ジプシーの血をひき褐色の肌を持つ少年セルジュは、アルル地方にある名門男子校ラコンブラード学院に編入します。寮で同室になった少年ジルベールは、類い稀な美しさと自由過ぎる魂を持ち、まるで男娼のような暮らしを送っているのでし…