読者諸姉よ、自分そろそろ書くのがつらくなって参りました。 この二人に穏やかな幸せは来るんだろうか。 思えばラコンブラード学院にいた頃はよかったなあ。 二人はもっと輝いてた気がする。 舞台となる学院の、聖堂や、寄宿舎や、古びた温室(ギムナジウム…
セルジュがうれしそうに駆けてくる。 この知らせを早くジルベールに聞かせたくて。 セルジュはジョルジュ・ドレステのピアノ教室の助手の仕事を得たのです。 もちろん、セルジュにホの字の娘のマレリーの口利きがあったからではありますが。 でもうれしそう…
「今夜仕事がひけたらこの場所へ来い」 ダルニーニはジルベールに紙片を渡しました。 自分の身に危険が切迫しているのをジルベールは感じました。 それゆえに自分の仕事が終わってもいつまでも帰らずにセルジュの近くにいたのです。 セルジュはその様子が妙…
店の同僚からのイジメにより、ずぶ濡れになって馬車を探したセルジュは雨の中で倒れてしまいます。 セルジュはメンタル強いし、体力だってあるのに。 よっぽど心身共に疲れ果ててしまったんだろう。 まあこうなりますよね。 若いし世の中を知らないし生きて…
セルジュが仕事に出てしまうと独りぼっちで部屋に残されるジルベール。 そりゃあ退屈だよねー、こんななんにもない汚い部屋でセルジュが帰ってくるのをただ待ってるなんて・・・ セルジュもその気持ちはよくわかるけど、だからってジルベールが自分と同じよ…
あの人が わたしを胸に抱いてくれる時 すべての事が忘れられる あの人さえわたしを満たしてくれるなら あなたの愛の言葉が わたしのラ・ヴィ・アン・ローズ あなたゆえにわたしがいて わたしゆえにあなたが在る ラ・ヴィ・アン・ローズ あの人はそう言ってや…
セルジュとジルベールはパリにいました。 リュクサンブール公園から程近いホテルの部屋の窓から外を眺めながら、ジルベールは雨があがったとセルジュに話しかけます。 外に出ようよ。 でもセルジュは浮かぬ顔で曖昧な返事をするだけ。 セルジュは問題を抱え…
ふふ きみは知っているか あの熱い肌と肌のふれあい ときめく心臓 愛撫さながらの呼吸 akの趣味の館へようこそっ! 「風と木の詩」(以下、風木)は1976年に「週刊少女コミック」で連載が始まった竹宮恵子先生による少女漫画です。 このフキューの名作は、…