風木部

溺愛「風と木の詩」

風と木の詩その39 第六章陽炎⑪

ご無沙汰しております。 いやー、夏休みに寮に残ったセルジュとジルベールが次第に心通わせていった前回。 ついに二人は結ばれるのかー!? との期待をヨソにして二人だけの楽しい夏を過ごしてましたね。 今回は、なんだかちょっぴりサスペンスタッチなんで…

風と木の詩その38 第六章陽炎⑩

夏休みが始まり生徒たちが帰宅していく中で、それぞれ事情があって家に帰れないセルジュとジルベールは寮で二人きりとなった。 誰もいない学校で静かに深まっていく二人の愛・・・ 思えばジルベールと同室となったばかりにセルジュはジルベールに振り回され…

風と木の詩その37 第六章陽炎⑨

セルジュが食堂にジルベールを連れて来た! 昨日はパスカルに「ジルベールとはもう距離を置くつもりだ」と宣言したばかりのセルジュでした。 それを聞いた時パスカルはそんな事がおまえに出来るのか?って顔をしていました。 ああ、昨日の今日なのに何とい…

風と木の詩その36 第六章陽炎⑧

前回のお話いかがでしたか? 自分から輪姦されるとわかっていて身を投げ出すジルベール、衝撃的でしたよね。 レオンハルトが「気が狂っている」と感じたのは、まともな神経を持つ者ならごく当たり前の反応に思います。 自分はジルベールが哀れになりました…

風と木の詩その35 第六章陽炎⑦

セルジュの腕の怪我はたいした事なく2週間も安静にしてればいいそうです。 更新が滞りましてすまんかった。 前回どんな話だったか覚えてる? オーギュのお膳立てでセルジュの為にサロンコンサートが開かれたのに、腕を怪我してて満足に弾けなかったんだね。…

風と木の詩その34 第六章陽炎⑥

セルジュは院長先生から、オーギュストがセルジュの為に友人の音楽院教授をパリから連れてきていると聞かされます。 演奏会・・・そんな突然! 急に言われたって困るよね。 戸惑うセルジュに院長先生は、君の将来にとって幸運な事だとか、父上の名誉回復(ア…

風と木の詩その33 第六章陽炎⑤

美少年愛好クラブの集会で暴行されジュールに保護されたセルジュ。 何事かと出て来たロスマリネは暗闇の中で血の匂いを嗅いで気分が悪くなりそうでした。 まだ電気は普及してない時代ですから夜ともなれば闇の深さは現代人には計り知れません。 蝋燭の灯り…