※このブログはアメブロから引っ越したものです
暑いねー。
もうねー暑いから、自分の好きな物を愛でるだけの、自分だけが楽しい自己満足ブログでいいか。
とか思ちゃって、この作品をチョイスしてみました。
これなら一晩中語れる自身がある(笑)
風と木の詩!
竹宮恵子ですよ。奥さん。
まあご存知ない方なんていらっしゃらないでせうが、1976年から8年間連載されセルジュとジルベールとゆうね二人の少年の愛を描いた作品です。
竹宮恵子は、BLというジャンルもまだない時代に少年同士の愛、少年愛の世界を少女漫画で初めて描いた人なんです。
これはね絶対当時はセンセーショナルだったと思うんですよ。
ちなみに「歴代少女漫画発行部数ランキング」で
は風と木の詩は490万部で63位でした。
1位は、花より男子5900万部。
売れたねー。まーきのっ。
我が家の風と木の詩は自分が子供の頃から見てるやつでフラワーコミックス17巻があるんだけどもう古過ぎで黄ばんじゃって劣化が悲しすぎるので最近ブックオフで見つけてこれを買いました。
角川の竹宮恵子全集の風と木の詩が9巻にまとまってるやつ。
一冊100円でした。安っ!
これはこれで悲しすぎる・・・
さて舞台となるのは19世紀末のフランス。
ラコンブラード学院という男子校でありまして、うれしはずかし寄宿舎があるんですよ。
そこに転校生としてやって来たセルジュがジルベールと同室になるという、もお運命の出会いが序章では描かれています。
今日はその序章を見ていきたいと思います。
ぼくを満たしてくれるものは
あのあつい肌と肌のふれあい
はじまりはじまり👏
うーん
冒頭いきなりのベッドシーンが・・・!
ジルベールとゲスな上級生ブロウとの絡み
このシーンは昔NHKの『BSマンガ夜話』でも取り上げられてましたね。
ベッドシーンなのに二人の間にシーツがあるのはおかしいって。
でもこれがこの時代の表現の限界だったんだつってましたね。
なんかブロウは気持ち良さそうだけど言われてみれば確かに不自然です。
当時は『週刊少女コミック』で連載されてたんですが当然規制もあったでしょうしね。
まあジルベールの可愛いケツが見れただけでもいいとしましょう。
セルジュ登場!
周りの人がビックリ顔なのはセルジュの肌の色が褐色だから
この作品の主人公ともいうべきセルジュ・バトゥールはこの時14歳。
ジプシーの血を引く高級娼婦の母を持つ子爵家の一人息子です。
正義感溢れるまっすぐな性格の持ち主で、ピアニスト志望だった貴族の父の才能を受け継いでいます。
でも肌の色で差別されるこの時代に、たとえ貴族だとしてもセルジュは今までどれだけ理不尽な目にあってきたんだろうとも思いますよね。
それでも胸を張って堂々と生きる彼の人としての素晴らしさに大抵の人間は彼に好意的になっちゃうんです。
肌の色で差別されなかなか馬車がつかまらないセルジュ
当時の交通機関は汽車と馬車。
どしゃ降りの雨の中セルジュはどこへ向かっているのかというとラコンブラード学院を目指してるのです。
学校に転入する為に一人で旅して来るとはなんてしっかり者のセルジュくん。
やっと着いた
お父さんの母校
学院はすごい不便な山の中にあるのだ
ラコンブラード学院は南仏プロバンス地方のアルルからさらに田舎のサン・クライザールにある伝統ある私立の男子校。
生徒総数は1745名。
そのうちの3分の2が寮生です。
寮ではA級生(16歳から19歳)B級生(12歳から15歳)C級生(8歳から11歳)と年齢により3つに
分かれています。
寮の運営は生徒総監と監督生が権限を持っています。
今度は院長と乳くりあうジルベール
ジルベール・コクトーは高名な詩人のオーギュスト・ボウを叔父に持つお金持ち商人の息子です。
このけしからんほどの美少年は学院の中でまるで
男娼のような生活を送っているのです。
どうしてかと言うと・・・
それは、ジルベールだから。
なにを見ているんだね・・・
そんなにホモばかりの学校なのかとお思いでしょうが、ジルベールの脅威の破壊力はまったくその気がない人までその気にさせてしまうという、魔性のノンケキラーでもあります。
だが彼は誰のものにもならず一匹狼なのです。
なぜなら、ジルベールだから。
あの小悪魔にかかわっちゃならねえ
ジルベールは薄汚いホモ野郎などと忌まれ、学院内では鼻つまみ者です。
でもジルベールの心はそんな所にはないから彼はなんとも思っていません。
むしろあざ笑っているのです。
どうしてそんな学生が退学にならないのかって?
だからそれは、ジルベールだから!
寮の舎監ワッツ先生がセルジュの父アスランの先輩だった事がわかる
ワッツ先生は普仏戦争で片足をなくしています。
普仏戦争は1870年。
今から10年前でセルジュはその時3歳だったと言っています。
アスラン・バトゥールが亡くなったのはセルジュが3歳の時でアスランは23歳で亡くなってますからワッツ先生より3年下ならワッツ先生の年はうーんと、36歳です!
少年のまま大人になっちゃったみたいなワッツ先生が話してくれた父の思い出にセルジュの心も和みます。
セルジュが入るB棟監督生のカール・マイセ
何事もなかったかのように悠々と立ち去るジルベールと驚きで声も出ないセルジュ
つまりは分をわきまえろとジルベールは言いたいんでしょう。
だいたいジルベールはみんなとほとんど話しませんから何を考えてるのかよくわからないんですよ。
ジルベールの心の中をセルジュが知るようになるのにはまだ時間がかかります。
類いまれなる美貌と自由過ぎる魂を持つジルベールと真っ直ぐで純粋なセルジュ。
二人の愛と葛藤は始まったばかりなのです。
以上、序章でした。